夏の福島、中山で代替開催へ

夏の福島、中山で代替開催へ

　ＪＲＡ（日本中央競馬会）は１０日、中止が決まっていた２回福島競馬の代わりに、６月１８日から７月１０日まで、中山競馬場で競馬を開催すると発表した。夏場の中山開催は１１年ぶりとなる。

　中止が決まっていた２回福島競馬の代わりは、中山で開催されることになった。番組の詳細は今週中に決まる予定で、第３回中山競馬として施行される。夏場に中山競馬場で中央競馬が開催されるのは、新潟競馬場の改修工事が行われていた００年以来。

　東日本地区での代替開催を模索していたＪＲＡは、「今年の中山開催は１開催半しか行われていない」、「東京競馬場の馬場の損耗に対する懸念」の２点を踏まえて、東京ではなく中山での開催を決めた。電力消費量がピークに向かう初夏の開催となるが、小畠薫ＪＲＡ理事は「東京開催でもこれまでの３週間、目標の２５％節電は完全に守れました。しかし、同じ対策だけでは十分ではありませんので、（中山は）クリスタル棟を全面閉鎖して対応します」と説明。東京同様に照明や場内モニターを減灯し、空調やエスカレーター停止などで節電に取り組む。福島で予定されていた重賞競走のラジオＮＩＫＫＥＩ賞、七夕賞は中山で行われ、春の中山開催の重賞で唯一、中止順延となっていた中山グランドジャンプについても、この開催で施行する方向だ。

　しかし、福島競馬場における今後の開催はまったく先行きが見えていない。「特にシステム系のダメージが大きい」（同理事）ことから、３回福島競馬（１０月２２日～１１月２０日）についても開催は困難な見通しだ。また震災後、中止されたままの５日分の開催を含めた年間２８８日間の開催に向けては、引き続き検討を続けており、３場開催が可能な日程を中心に調整。７月中にも発表する方向で話し合われている。
（サンケイスポーツ）




　

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